●円安、それでも日本で働きたい外国人たち
技能実習生をはじめ特定技能、その他の理由で日本に働きに来る第一の目的は、家族を養うためや故郷への仕送り等がメインであるのがほとんどだと思います。しかし現在日本は急激な円安を迎え、相対的に円の価値が下がり実質賃金が下がっても、日本への魅力は衰えません。それは【クールジャパン構想】によって生まれた漫画やアニメの存在です。漫画やアニメは、今や日本文化の一翼を担う重要な要素であり、多くの外国人を魅了しています。どうせ海外で働くのなら大好きな漫画やアニメ、日本の独特な文化を身近に触れながら生活がしたいという外国人も少なからずいるわけです。
日本の漫画やアニメは、独特な美学やストーリーテリングのスタイルを持っており、それには国境を越えた多くのファンがいます。キャラクターの魅力や情緒的なストーリー展開は、人々に感情的なつながりを与え、彼らを深く感動させます。このような作品は、異文化間の理解や交流を促進し、国境を越えた友情を育みます。
さらに、漫画やアニメは日本の風景や文化を紹介する媒体としての役割も果たしています。多くの作品が実在の場所を舞台にしており、視聴者に日本の風景や日常生活を間近で体験させてくれます。これによって、外国人は日本の文化や風習に興味を持ち、実際に訪れてみたい、そこで働いてみたいと思うようになるのです。
さらに、日本の漫画やアニメは、視覚的な魅力や独特なキャラクターデザインによって、世界中のファッションやカルチャーにも大きな影響を与えています。多くの外国人は、日本のファッションやスタイルに憧れを抱き、それを自分自身の生活に取り入れたいと思っています。
したがって、円安による実質賃金の下落は、一部の外国人にとっては二の次になることが分かります。彼らは日本の文化やクールジャパンの象徴である漫画やアニメに魅了されており、その体験を求めて日本に来たいと思っているのです。